初心者が作曲を始めるために必要なものは「PCだけ」って本当!?

   

 

作曲の指南サイトでたびたび「PC1台あれば作曲は可能!」という言葉を見かけます。

ドラム、ベース、ギター、ストリングス、ボーカル、SE、ミキシング、マスタリング。

作曲において、これだけ膨大な詰め込み作業をしなければならないのに「本当にPCだけで完結するの?」と不思議に思うのも無理はありません。

 

この問いに対して私の結論から言うと、半分合っていて半分間違っています。

 

スポンサーリンク




クオリティを求めなければPCだけで完結する

PC+フリーソフト+内臓音源

プロがリリースしているような音質、音圧を求めなければ、PCに作曲フリーソフトをインストールし、ソフトに内臓されている音源を打ち込むだけで曲が作れてしまいます。

歌を追加したければ、100円ショップに売っているマイクを繋げて録音し、後は書き出すだけです。

 

実は10年前に比べるとフリーソフトの質は向上しており、動画サイト等でもフリーソフトだけで作られた音楽作品が多々アップロードされています。

上記投稿者はStuido Oneという有名な作曲ソフトの無料版【Prime】を使用しています。

Studio One Primeはドラム、ベース、ピアノなどの内臓音源の質が良く、ループ素材も優秀なものが多いです。

このようにフリーの内臓音源を打ち込んだり、ループ素材を活用するだけでかっこいい「エレクトロ系の曲」も作れてしまいます。

ゆえに、PCだけで作曲を完結することは可能なのです。

 

ただ大前提として「クオリティを求めなければ」という文言が入るのを忘れないでください。

エレクトロ系の曲は、音を加工しやすい点とソフト音源、ループ素材だけで曲が成立するので、PCのみでの作曲に向いているというだけです。

 

そもそも極論をいえば鼻歌をボイスレコーダーに保存しただけでも作曲と捉えることはできますよね?

しかしここに「クオリティの確保」という条件が入るため、話が全然変わってくるのです。

 

楽器、声の録音が必要な場合、PCだけでは難しい

自分でギターベースを弾いてオリジナル曲を作りたい!

動画投稿サイトに「歌ってみた」をアップロードしたい!

 

当たり前ですが、アナログの音をPCに取り入れるためには「マイク」が必要です。

またPCと楽器、マイクを直接つないだまま録音すると、機械音や環境音が入り、ノイズだらけの聞くに堪えない曲になってしまいます。

ノイズを改善するには、PCと楽器、マイクの中継機能を持つ「オーディオインターフェイス」が必須となります。

 

このように曲作りに「録音」という過程があるだけで、作曲を始めるにあたって数万円の初期投資が必要になります。

 

曲作りのジャンル、作曲環境別にそれぞれ必要なもの

作りたい曲のジャンル、楽器の演奏が可能か不可能かは人それぞれです。

よって一概に「これが必要!」と言い切ることはできませんので、ジャンルと環境別に分けて解説していこうと思います。

 

自分の楽器演奏を曲に取り入れたい方

オーディオインターフェイス+アンプシミュレーター

 

せっかく自分で楽器を弾くことができるのに、曲中に取り入れないほど勿体ないことはありません。

 

通常エレキギターやベースの演奏は、エフェクターを介してアンプへと出力されますよね?

しかし作曲ソフトを用いて録音する場合、マイクでアンプから音を拾うよりは、楽器とPCを繋いで直接PCに音を入れるのが主流です。

そのため、音を綺麗に処理してくれる「オーディオインターフェイス」と、エフェクター、アンプの代わりとなる「アンプシミュレーター」の2つが必要になります。

 

自分では弾けないけど、曲中にどうしてもギターを入れたい方

ソフト音源(ギター)

ロック系やアニソンはもちろん、ポップスにすらエレキギターが使われている昨今、オリジナル曲制作に欠かせない楽器の1つになりました。

ギター弾けるという方は前述したとおり録音すればいいだけの話ですが、ギターを弾けない方にとっては「ソフト音源」に頼るしか手段はありません。

 

 

上記MP3ファイルは、フリー作曲ソフト「Studio One Prime」の内臓ギター音源です。

聞いていただければお分かりになる通り、エレキギターのアナログ感が無く、シンセサイザーで加工したのが丸分かりです...

 

打ち込みだけで本格的なギター演奏を表現したいのであれば「Erectri6ity」や「Ample Soundシリーズ」などの購入を検討する必要があります。

 

有料ギター音源がどれ程のものか知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください!⇒「ギターのソフト音源「Electri6ity」の使い方を解説してみる!

 

スポンサーリンク




EDMを作りたい方

上記画像はNative Instrument社からリリースされているソフトシンセの代表格「MASSIVE」です。

MASSIVEは音ゲーに使われている曲や、プロのEDM、トランスなどに多く活用されています。

無料音源が物足りないという方、ぎゅいんぎゅいん音を鳴らしたい方は、MASSIVE1台あれば、曲のクオリティがぐーんと上がります。

 

また、プロの作曲家の多くは「サンプリングCD」を活用しています。

サンプリングCDとは「声ネタ」「ループ素材」「特殊なSE」など、著作権フリーで集めた音を収録しており、曲中の物足りない部分に挿入することで力を発揮します。

曲作り始めたての方はサンプリングCDまで目をつけなくてもよいですが、一応参考程度に頭に入れておいてください。

 

まとめるとEDMは第一にシンセサイザーの質、次に作曲者のセンス、最後にループ素材の活用が重要になります。

作曲のジャンルでは、一番初期投資が少ないため、初心者の方にもおすすめしています。

 

既にバンド活動をしていてオリジナル曲を作りたい方

バンド活動をしているということは、「ドラム、ベース、ギター、(キーボード、バイオリン)」はそれぞれの演奏を録音するいうことですよね?

作曲(ラフ)⇒楽器録音⇒ミキシング、マスタリング

バンドのオリジナル曲制作は、上記のような過程になります。

この作曲(ラフ)段階で必要なものを知りたい!という方が多いかと思いますが、PCと作曲ソフト1台ずつあれば問題ありません。(フリーソフトでもOKです)

最終的に自分たちの楽器で演奏したものを録音するわけですから、音源の質にこだわる必要がありません。

つまり作曲段階では、どれだけしょぼい音源を使用しても、楽譜さえ分かる状態にしておけばいい話なので、バンドの中で作曲を担当している方は、むしろ楽譜起こしに力を入れるべきです。

 

ただこれはあくまで「レコーディング・ミキシング・マスタリング」をスタジオ(お店)に任すという前提の話です。

自分たちで作曲、レコーディング、マスタリングを行おうとすると、「マイク」「オーディオインタフェイス」「プリアンプ」「ミキシングソフト」が追加で必須になるため、初期投資がかさみます。

 

ボカロ曲を作りたい方

作曲ソフト+ボーカロイド+音源随時追加

ボカロ曲を作りたい方は大前提として「ボーカロイド」が必須になります。(UTAUなどは無料配布されているものもある)

また作曲ソフトはフリーを使用しても良いですが、ボカロと作曲ソフトを同期したい方は有料のものが必要です。

 

どんなジャンルのボカロ曲を作りたいかによって、必要なものは大きく変わってきますが、前述したとおり録音という過程があれば「マイク」「オーディオインターフェイス」は必須です。

正直、ボカロ曲は1つの動画ジャンルとして確立していますし、まずはフリーソフトと内臓音源で作ってみて視聴者の反応を見るのが良いと思います。

そして自分の曲に物足りなさを感じたら、随時音源を追加してみてください。(いきなり高い音源を買うのはリスクでしかありません)

 

スポンサーリンク





 

 - 初心者向け