MIDIでギターの打ち込みをする際のコツとは!?
2018/11/21
「ギターを演奏して録音された音源」と「打ち込みのギター音源」を比べると、前者の方が音質も迫力も勝ります。
やはりどうしても打ち込み臭さが残ってしまい、無機質なサウンドになってしまうのです...
また、フリーソフトのギター音源は素人耳からでも一発で打ち込みだと分かりますよね...
今回は有料のギター音源の代表格「Electr6ity」を使って、打ち込みの基本からリアル演奏に近づけるためのコツをまとめていきます!(上から目線ご容赦ください><)
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パワーコードの打ち込み方
パワーコードを知らない人に簡単に説明すると「3つの構成音から真ん中を抜いた2音」のことを指します。
つまりパワーコードCだったら「ド・ソ」、Eだったら「ミ・シ」、Gだったら「ソ・レ」となるわけです。
さて、それを踏まえた上で本題に入ります。
今回は上記画像やMP3のように「A⇒E⇒D⇒E」というコード進行を打ち込んでみました。
聞いてみていかがでしたか?
音源が優秀なのでギターらしく聞こえますが、「音の繋ぎ」や「平坦っぽさ」が打ち込み臭いと感じます。
実際の演奏に近づけるための工夫
完全にリアルギターそっくりにするこはできませんが、できるだけ近づけるための工夫を紹介します。
音にメリハリをつける
おそらく皆さんやっていることだと思うのですが、ギターの打ち込みをする際に絶対に欠かせないことだと思います。
実際に演奏している様子を想像しながら、ベロシティで音の強弱をつけていきます。
力の入りやすい「小節の頭」はベロシティを強めに設定し、ピックが下から上に上がる部分はベロシティを弱めに設定します。
ここでは間の2音をややミュート気味にすることによって音にメリハリをつけています。
また、1小節の4拍目をわざと低めのベロシティに設定することによって、2小節目の1拍目のベロシティの強さを分かりやすくしています。
こうすることで1小節ごとの動きに気持ちの良いメリハリが生まれるので、ぜひ試してみてください。
手首の動作をくわえる
「Electr6ity」にはキースイッチという機能が備わっており、上記画像のように「F5~D6」までにそれぞれ配置されています。
例えば「F5」はギターを上からストロークした動きが再現されています。
また「A♯5」はミュート(下から上)を表しています。
使い方は簡単で、打ち込んだMIDIの長さに沿って、キースイッチのMIDIを打ち込むだけです。
リアルギター演奏に近づけるためには、キースイッチを利用してこのような繊細な手首の動作を再現してくことが重要だと思います。
主なキースイッチ | 役割 |
F5 | 上から下へストローク |
F♯5 | 下から上へストローク |
G5 | 上から下へややミュート |
G♯5 | 下から上へややミュート |
A5 | 上から下へミュート |
A♯5 | 下から上へミュート |
ブリッジミュートの打ち込み方
こちらはまだ何も手を加えていない音源です。
今回は2つの方法を利用してブリッジミュートっぽく仕上げていきたいと思います♪
キースイッチを利用したブリッジミュート
このようにブリッジミュートも「キースイッチ」を使って表現することができます。
先ほど載せたキースイッチの表と照らし合わせながら見てほしいのですが、「A5」はミュートの役割を持っています。
そのため打ち込んだMIDIデータの長さと同じようにキースイッチも打ち込んでいけば、上記のような音を作ることができるのです。
ベロシティを利用したブリッジミュート
次にベロシティの変化を利用してブリッジミュートを作る方法です。
上記画像を見れば一目瞭然なのですが、ミュートしたい部分のベロシティを極端に下げるだけでOKです。
またキースイッチとは違い、微妙にベロシティの強さを変えることによってミュートのかかり具合も調節することができます。
上記音源では1~2小節はミュートが強めで、3~4小節はミュートが弱めになっています。
キースイッチだと単調な動きになってしまうため、私はいつもベロシティに変化をつけてブリッジミュートを作っています。
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アルペジオ(クリーンサウンド)の打ち込み方
こちらはデフォルトのギター設定のままアルペジオを打ち込んでみました。
聞いて分かるとおり酷いですよね...(笑)
音は歪みがかかっていて汚いですし、1つ1つの音の繋ぎもカクカクしています。
今回はこちらをクリーンサウンドにしていこうと思います!
1.ModelとRoomを変更する
まずはElectr6ityのエフェクト設定画面に飛んでください。
右部分に上記画像のようなアンプ設定が表示されているはずなので、Modelを「Clean」、Roomを「wet」に変更します。
2.ほとんどのエフェクトを切る
こちらはデフォルトのエフェクトとアンプ設定です。
赤枠で囲った部分を確認してみると、オーバードライブやToneの掛かり具合が強いことが分かります。
これらの値をすべて0にしてしまいます。
「エフェクター」
- Overdrive⇒0
- Tone⇒0
- Level⇒そのままを維持
- Bass⇒0
- Clean⇒0
- Bright⇒100
「アンプ」
- Drive⇒0
- Volume⇒そのままを維持
- Bass⇒0
- Bright⇒100
ここまでの工程を終えると音源は上記の通りになっています↓
音がクリーンになりましたが、これではショボイのでさらに手を加えていきます。
3.MIDIの長さを調節してハーモニーを作る
1つ1つのMIDIデータを伸ばすことによって音の繋ぎをなめらかにします。
ぶつ切りだったアルペジオが他の音と重なることによって綺麗なハーモニーを作り出すことができるのです。
4.リバーブやコンプレッサーで調節して完成
あとは仕上げに「リバーブ」を薄くかけたり、コンプレッサーで音圧を調整などして完成です。
やはり本物のギターのクリーンサウンドには到底敵わないですね...(笑)
ただこちらのクリーンサウンドもドラム、ベース、ボーカルなど他の音と混ざってしまえば本物っぽく聞こえます!
1度試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回はMIDIでギターを打ち込みする際のコツについて書きました!
ギターが弾けなくてもソフト音源で再現できるというのは、作曲のハードルを低くする良い効果があると思っています。
パワーコードもブリッジミュートもアルペジオも、ぜひぜひ打ち込む際はこちらの記事を参考にしてみてください♪
下記記事でベースの打ち込みのコツも紹介しているのでどうぞ!
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