DTMでベースの打ち込みに使えるコツをいくつか紹介!
ベースを弾いたことのない人からすれば、どうやって打ち込めばいいのかさっぱり分かりませんよね?
私もDTMで作曲を始めて3年目になりますが、未だに打ち込みがあまいと思っています。
今回は初心者から中級者まで使えるベースの打ち込みのコツやパターンをご紹介していきます。
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今回使うデモ曲とソフト音源
デモ曲
デモ曲というよりは、この記事のために即席で作ったオケですね。
コード進行は「Em → G → C → D」で、2小節ループさせました。
当然ながらベースはまだ打ち込んでいません。
使用したソフト音源
ドラム:EZ DRUMMER
ピアノ:EZ KEYS GRAND PIANO
ギター:Electri6ity vir2
MIXソフト:WAVES GOLD
これから打ち込むBASS音源
今回使うBASS音源はDTMer定番である「Trilian」です。
ただ、解説する内容は打ち込みのコツなので、音源は正直全く関係ありません。
フリーソフトでも内臓音源でも自分の持っているベース音源で構わないのでぜひ参考にしてみてください♪
ベース打ち込みのコツ
ルート弾き
ベース音だけ↓
全体↓
このデモ曲のコード進行「E→G→C→D」のルート音(主軸音)に沿って打ち込む方法です。
ベース打ち込みの基本中の基本になります。
Em、G、C、Dのコードのルート音は、ミ、ソ、ド、レです。
画像を見て分かるとおり、ただ曲のリズムに合わせて、ルート音を弾いているだけです。
例えば、ギターソロやドラムソロなど、ベースが目立ちすぎてはいけない部分にルート弾きを使うと効果的です。
しかし聞いて分かるとおり、面白みが全くないんですよね...
経過音を利用
ベース音だけ↓
全体↓
先ほどのルート弾きに少し手を加えたものです。
コードとコードの切り替わりの際、つなぎ目となる「経過音」を入れることによって、滑らかなベースラインが構築されます。
イマイチ分かりにくいと思うのでこちらの画像をご覧ください↓
ルート音だけのベースラインは動きがガチガチなのに対し、経過音を加えた後者はなめらかな曲線を描いています。
経過音を加えるとベースの動きが激しくなるので、存在感を増すことになります。
脱ルート音から抜け出すための1歩目としては非常に効果的な打ち込みだと思いますね。
経過音ってどうやって打ち込むの?
このMIDI編集画面には全部で5つの経過音が含まれています(青枠で囲った箇所)
まずすべてに共通していえることは、2つの音の間に収まっているということです。
もし両者の間から外れてしまうと、経過音とは呼べなくなり、音のつなぎ目も心地よく感じられなくなります。
そして次に重要なことは「不協音でも良い」ということです。
5つめの経過音を見ていただければ分かるとおり、音階がD♯になっています。
コードEのデモ曲でD♯を使うと、とても聞いていられない音楽になります。
しかし経過音はコードとコードを繋ぐための一時的な単音なので、聞いていて違和感を感じないのです。
構成音で動かす
ベースのみ↓
全部↓
ルート弾きと比較してみると、ベースラインが上下に激しく動いていることがお分かりになると思います。
しかし、ただ上下に動かせばいいというものではなく、コードの構成音を鳴らさないと不協和音になります。
たとえばEmコードの構成音はミ、ソ、シですよね?(詳しくはコード早見表で)
つまり、ルート音の「ミ」意外にも「ソ」や「シ」も鳴らして良いのです。
経過音と構成音を組み合わせたパターン
ベースのみ↓
全部↓
経過音と構成音の良いところを混ぜて、ベースパターンを作ってみました。
また音符の長さを縮めて、弾むようなリズム感を出しています。
あくまでコードに忠実に演奏していますが、ベースは曲を支えるための軸なのでやり過ぎると違和感が出てくるので注意してください。
MIDIで打ち込んでいると気がつかないかもしれませんが、人間では弾けない譜面になることも多々あります。
後々、リアルのベースを使って再録する場合に、弾けなくて困るというケースはあるあるです。
ぐにゃぐにゃパターン
ベースのみ↓
全部↓
全て8分音符で鳴らしており、前述したコード構成音をオクターブ上からオクターブ下までに広げて打ち込みました。
聞いての通り、コード進行に忠実ですが、音がぐにゃぐにゃと上下に振れているのが分かると思います。
このような思い切った譜面は、意外にも様々な曲に使われています。
やはりベース進行がかっこいいと、曲の雰囲気も一気に変わりますからね!
一度自分の曲に取り入れてみるのも良いかもしれません。
まとめ
初心者にとってドラムの打ち込みはあっさりとできてしまうものですが、ベースの打ち込みというのは難易度が一気に上がります。
実際にベースを演奏していた人でも、MIDI画面に慣れていないとベース進行があやふやになってしまうものです。
今回はベースの打ち込みのコツについてお伝えしましたが、正直な話、自分で適当に打ち込んでみてしっくりこればそれが正解です。
テンプレートにこだわりすぎるとオリジナリティが損なわれてしまう原因にもなります。
良いところをどんどん吸収して、最高の曲を作ってくださいね♪
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