デジモンOP「Butter-Fly」の自作オケ作りました♪
2016/05/15
約4ヶ月ぶりの更新ですね...
デイリーアクセスを見てみると、
いまだに30人ほど見てくださる方が!!
来年の4月まで忙しい時期が続くので、
そこからは週更新にしたいなと思っております!
さて、今回はニコニコ動画で歌い手の「呼人」さんとコラボした
「デジモン.tri」のOP「Butter-Fly」ショートverの
音源を噛み砕いて解説していきたいなと思っております。
完成した音源
ニコニコ動画にUPされたもの→コチラ
VOCAL:呼人さん
MIX、Enc:Vanitasさん
DAW全体図
完成した音源のモニター画面をキャプチャしたものです。
楽器、SE構成は下記の通りです。
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ドラム(バスドラ、スネア、ハイハットオープン、クローズ、タム1、2、3、4、シンバルL、R)
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ベース
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ギターL
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ギターR
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アルペジオギターR
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アルペジオギターC
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ギターソロ
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pad(空間系)
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ベル(メロディ)
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コーラス(リード音)
普段だったらベースや弦楽器を一度WAV化して
MIXをするのですが...
今回は容量も小さく、動作も影響しませんでした。
なのでMIDIのままでいいかな?
と思いそのままミックスダウンをしています。
(細部にこだわるならWAV化は定石です)
バスドラム解説
今回の曲は原曲同様にバンドサウンドっぽくしたかったので
重すぎず、なおかつ存在感が薄すぎずという
微妙なラインの音作りを目指しました。
上記のmp3ファイルはMIX処理されていない
音源(Ez Drummer)のバスドラ音です。
まだボスッボスッという軽い音ですよね?
こちらにEQとコンプレッサーをかけていきます
Waves社のVEQ4を使います。
見ての通り、プリセットの「A:Kick」のパラメーターを上記のように弄っただけです。
続いてこのEQを通した状態で
同社のQ10で気になる帯域をカットしたりブーストします(画像なくてごめんなさい)
最後にコンプレッサー(WAVES社:C1)で思い切り潰していきます。
クリエイターさんによってコンプは使わない人がいたり、
使ってもほんの少し潰すだけという人もいます。
ただ僕のやり方だとバスドラムは強めにかけるようにしていますね♪
上記のEQ、コンプを経て出来上がったバスドラム音源がこちらです!↓
どうでしょうか?
処理前と比べると、質感や重みが増したと思います。
僕自身、一番難しいMIXは
バスドラムとベースだと思っております。
定位が真ん中でお互い低音でぶつかり合うのです。。。
当然左右に振り分けることはできないので音の高さで考えます。
-
バスドラムを最下層にして、ベースをその上にするか
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ベースを最下層にして、バスドラムをその上にするか
個人的な印象だとメタルだとベース下、バスドラ上の組み合わせが多い気がします。
そしてバラード系はその逆が非常に多いです。
今回製作したオケはベースが下になっていますね♪
ベース解説
ベース音源はいつも通りTRILIANを使いました!
おそらくいつの日か、生ベースを使うときまで
別音源を使うことはないでしょうし...現時点でこれに勝るものはないでしょう!
さて今回の音色は「Clean Fender Rock」を使いました!
ノーマルのClean Fenderよりも低音が厚いのが特徴ですね♪
ちょっと異様なEQに思えるかもしれませんが
バスドラムのピーク値60khzぐらいまでをバッサリとカットしています。
カットした分、音が薄くなるので
バスドラとぶつからない値120~180khz付近を少しブーストしました。
コンプレッサーも安定のC1ですね!
ベースもバスドラ同様に強めに潰しますが
後々マスタリングを行うためにMakeUpは2.1と控えめに設定しました。
ベースとメロディラインを会わせたものになります。
マスタリングをしていないにしろ、軽めの音だとお分かりいただけたでしょうか?
やはり一番の幹の部分なので音量を大きめに設定しがちですが
強すぎると濁ったミックスになりかねません。
ボーカルとキックを邪魔せず、なおかつ存在感のあるミックスが
ベストなのだと思いますが一番難しい箇所ですよね(笑)
ピアノ解説
ピアノは作曲始めた当初からずっと愛用している
「Ez Keys」を使用しています。
設定はデフォルトの「GRANDPIANO:Standard」です!
今回のオケ製作ではピアノに関して手を抜いてしまったな~と思っています。
(依頼してくださった方に失礼なのですが...)
見て分かるとおり、ほとんどユニゾンで音を重ねているだけです...><
(そして下のベロシティ部分がほとんどデフォルトw)
ピアノ単体だと酷いですね...(笑)
DTMのピアノは生演奏とは違い
人間の手の届かない演奏や、鍵盤の数も自由自在に操ることができます。
亡くなられた「椎名もた」さんも
「手が5本ないとリアルでは演奏できない譜面」とおっしゃっています。
私自身も人外のピアノ打ち込みをよくしています!
音に厚みも生まれますし、なにより表現の幅が広がるんですよね♪
今回はページ容量もあるので楽器解説はここまでにします。
ギターや空間系などの解説は別記事であげるかもしれません!
まとめ
実は依頼される前までこの曲を全く知りませんでした(笑)
アニメファンのみならず、有名な曲なんですね!
毎回、オケ音源の製作をすると新たな発見が見つかるんですよね!
Butter-Flyを通して得たものは「EQの良い使い方」です。
今まではどの楽器に対しても、
がっつり帯域をカットしたりブーストしたりしていました。
しかし今回は必要最低限にとどめて、
元音源の味を損なわないようにしました!
曲製作のプロの方たちっておそらく
作っている間に色々な発見をし、それを応用していっていると思うのです。
以前、僕はDTMに関する本をたくさん買い漁りましたが
結局、本の知識なんて全体の3%にも満たないです。
読む暇あったら曲を作れ!と先人たちがおっしゃる理由がよく分かりました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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